お盆も過ぎ、夏も折り返しといったところでしょうか。
今年も暑いですね。
いや、今年は特に暑いような気がします。
梅雨前から気温が上がり、梅雨で少し気温がさが……らなくてじめじめした暑い日が続きました。
梅雨空ける前から気温も25℃を優に超え、連日厳しい猛暑です(;´・ω・)
さて、今回はそんな夏の暑さに屈した我が家の騒動になります。
きっかけ
ことの始まりは、ウトメと長年付き合いのあった方が亡くなられたことから始まります。
通夜だけでなく、お葬式、納骨手前まで付き添いをしたらしいので、親族ではないのですがそれだけ親しかった方ということだと思います。
(親族の葬儀なら長男夫婦である私や夫も行くと思います、たぶん、、、)
そのお葬式中に熱中症にかかったと思われるということです。
なぜ熱中症になったのか
第一に、水分摂取が少なかったことですね。
水分を携帯していないウトメ。
お葬式という場所では自由なタイミングで水分を摂取することが出来ず、また、「動いてないからそんなに積極的に飲まなくても…」という思いもあったのでしょうね。
それが熱中症の罠だというのに、まんまと引っ掛かったみたいです。
夏はどこに行くにしてもペットボトルの1本くらいは携帯しておいた方がいいし、合間合間でちょこちょこ水分摂取するに限ります。
高齢ならなおのこと。
普段は農作業をしているウト。
葬式という場は、普段より動かないにしても人と会うことで気を遣うことも多く、また長時間の拘束ということで普段以上に疲労したみたいです。
この猛暑の中での普段の農作業で疲弊しているということもあり、体のコンディションは最悪だったのだと思われます。
お葬式から帰宅後
お葬式の途中で出された食事は昼食として摂取できた模様。
帰ってきて緊張の糸がほぐれた瞬間からダウン。
いつも私たち夫婦にウトメの予定、体調などの情報を流してくれていたウトがダウンしたことで情報の糸は途切れました。
トメは基本、何もできません。
ウトが調子悪くて寝込んでいるのを知っていても、それを私たちに伝えるようなことはしません。
しないというか、できないというか、する必要性がわからないというか。。。
熱中症になっているのにただただ寝かされていただけのウト。
早めに知らせてくれれば経口補水液をちびちび飲ませたり、それが無理だと判断できたならその時点で病院に連れて行ったものを………
納骨を終えて何やら用事があったお葬式のご家族が来られ、用事のついでにウトの体調をものすごく心配されていました。
私も日中出掛けていたので、ウトの顔を見たのが遅く、全く状況の把握ができませんでした。
夏ですし、多少のだるさは付きまとうものです。
エアコンの風を1日あびているだけでもだるくなりますからね。
またそれかと思ってしまったのです。
脱水症状の末
夕飯のため声をかけると、しぶしぶといった様子でウトがリビングに現れました。
しぶしぶというのは、体調がすぐれないが時間も時間なのでどうしたらいいのかわからないという感情の表れだったのだと思います。
いつもと様子が違うなぁと思いました。
お葬式で同席された方の心配の仕方が異常なほどだったので、その感情を私は受け取っていました。
夕飯を食べたい気持ちがあるが、いつもは多少無理して少しだけでも食べるが、今日は無理も効きそうにない。
というウトの感情がしぶしぶという挙動に出ていました。
でもウト自身は、体調不良、体調の違和感としてしか感じ取れず、言葉にできないため何も言えず。
プライドが邪魔をして言えないという場合があるとは思いますが、ウトの場合は外ではそうですが家ではそれなりに伝えようとしてくれます。
ただ、今まで30年近くウトメの二人暮らしで、トメは言われないと何もできません。
言われても結局自分の道を貫き通すのでやろうとしないことすらあります。
そんなトメを、ウトも頼ろうとはしていません。(家事だけはまかせる)
今まで外では不調でも大丈夫を装い、家でも頼りにならない人の前では不調を見せることなんてしようと思わないですよね。
だからウトは、自分の体調や不調などを言語化して他人に伝える力が低いんです。
しかもこんな脱水の状態でも普通の会話はできちゃうので、体調が悪いことに周囲は気付きづらいのです😥
だから私は、軽い熱中症、脱水症状だと思い、栄養ドリンクとポカリスエットでの水分補給を促しました。
すでに水分を受け付けないレベルだったのでしょう。
吐きました🤮🤮🤮
と床につきました。
この時点で19時30分。
吐いて落ち着いたのならいいかとその時は思いましたが、自分の夕飯を食べ、夕食の片付けをしながら、
と思案していました。
そして夫と話し合った末、やっぱり夜間外来にかかることにしました。
説得し夜間外来受診
病院にかかる気がないウトを説得しました。
相当体にダメージがかかっていたのでしょう。
いつもの内科に行くと行く言ったウトですが、その日は日曜日ですでに夜の8時を回っていました。
かかりつけのクリニックはもちろん診察時間外です。
でも、病院に行くこと自体に強い拒否がなかったのは安心しました。
夜間外来がある病院もウトの第二のかかりつけであったため、拒否なく承諾が得られました。
その後は病院へ行き、一通りの検査をしてもらい、点滴を1本投与してもらってから帰宅しました。
医療者と話している時はしっかり受け答えしていたウトですが、5分ほど診察待機している間に気分が悪くなり、診察に呼ばれた途端に診察室内で嘔吐。
元看護師ならではだと思うのですが、患者さんの中には不思議な人がいるんですよね。
看護師には不調を訴えるのに、看護師が医師に患者の言っていることを報告して医師が診察に行くと「そんなことないです。先生にあの薬💊もらってからは一回もそんなことありません」って虚勢張る患者。
そして医師がいなくなった後に再度その症状を訴えてもう一度医師に来ていただき、いつからその症状があったのか聞かれたら「実はさっき先生が来てた時もありました」みたいな。
ウトはしっかりとした呂律で話せていたし、受け答えも出来ていた。
症状や感情を言語化するのに時間がかかってしまうのは今に始まったことじゃない。
その中でも調子が良い状態でないことは家族の目から見たら明白なんです。
でも医療者はその診察の時に見たもの、本人や家族から聞いたことしかわかりません。
悪い言い方かもしれませんが、ウトは上出来な患者でした。
私は病院への電話で「会話もできるし、意識障害もない。でも消化器症状がある。普段とは様子が違うのでこのまま寝かせて寝てる間に意識障害、嘔吐があっては心配で寝れない」と話してありました。
私の言葉通りのことが診察室で起こってしまったのです。
医療者にもその状況を見てもらった方が診察もしやすいし何よりわかりやすいですよね。
患者は苦痛を伴うので症状がないに越したことはないですが。。。
帰宅後
20時半頃に出発して帰宅は23時過ぎでしたね。
夕食後の片付けとして洗い物は済ませていたのですが、炊飯器のご飯の処理などが残っていました。
それらも終えてゆっくりお風呂に入ろうとしたら脱衣室で吐物の臭気が……
手袋&マスクをして吐物を片付け、消毒、パイプ洗浄、吐物の入った袋は口をしっかり縛ってさらに2重にして可燃ごみへ。
久々にこういうことやったなぁ……と思いました。
トメの最低な行動
トメがこういう状況で役に立たないことなど、誰もがわかり切っています。
だからもう、だまって経過を見守ればいいんです。
何もできなくてもいいから、邪魔だけはしないでほしい。
ウトが吐こうとしてリビングをうろついて、洗面所かキッチンのシンクか迷ったときに、迷わず
と言いました。
洗面所で立ったまま苦しそうにえづくウトに、私は椅子を持って行って洗面所の前で座らせ、背中をさすっていました。
後ろから聞こえたのは、トメの笑い声でした。
もちろん私はウトにかかり切っていたのでトメに何かを言うことはありませんでしたが、気分は最低でしたね。
私の視線はとてつもなく冷ややかだったと思います。